2009年02月23日
自画自賛♪(メバルロッド)

先週の書き込みで触れた、メバル用の新ロッドのテストに行ってきた。
ベースロッドは、シマノ朱紋峰先ぬけ8尺 である。
これにオールチタンガイド、細いフライ用のリールシートをつけた、専用設計である(笑)
メバル用ロッドには、いくつかの要素が必要と考えている。
1)キャスティング
軽いジグヘッドをすっきり投げられること。
2)感度
ゆっくりリトリーブしているときに、もっそり食ってくるあたりも聞き分けること。
3)フッキング
ショートバイトを反射的に合わせるとき、しっかり針がかりさせられること。
4)やりとり
ハリがかりした後、藻や障害物の中に逃げ込もうとする魚をうまくいなしつつ、釣り人も楽しめるもの(?)
まあこんなことは改めて書くまでもなく、十分ご承知のことと思うのだが。
さて、今回の新ロッドである。
まず1)キャスティング
これは、文句なしに投げやすかった。今回の釣行では、底を取りながらの釣だったため、ジグヘッドは1g~だったのだが、これは文句なしに投げやすかった。
ベースがへら竿だけあって、キレイに力がかかる感じである。ただし、入力に対して素直に曲がりこんでいくため、あまり力を入れて投げすぎると、ティップがばたついてしまうが、力を要れずともよく飛んでくれました。
また、ためしに2号(約7g)のおもりをつけたキャロライナも投げてみたが、バットを曲げて投げるようにするとまったく問題なく投げられた。
次に、2)感度であるが、感度は非常に良く感じた。
使い始めた当初は、ジグヘッドが藻に触れる感触をアタリと勘違いして、何回もからアワセしたほどである。
ただしこれは、ほとんど無風の中で、ゆっくりリトリーブしていたことも大きいと思う。
そして、今回実験的に超細身グリップにしたことで、1.全体が非常に軽くなる、2.リトリーブ中にかる~く持っていられる、ということにつながり、より感じやすくなっていたのかもしれない。
3)のフッキングについては、今まで使用していたメバル用と銘打たれたロッドに比べ、まったく遜色がなかった。
きわめて小さいメバルでもしっかりかかってくれた。
4)の取り込みであるが、魚がかかってそれを釣り上げることについては、今回釣ったサイズ(17cmまで)ではまったく問題ない。
問題がないばかりか、入力に応じてキレイに曲がっていくので、やり取りが非常に楽しいのである。
これが、20、25cmと大きくなるにつれ、どうなるかわからないが、へら釣りにおいては、尺クラスでもしっかりやり取りできるのだから、きっと問題はないと信じよう(笑)
と、ここまで書くと自画自賛が過ぎて、欠点がないようであるが、決してそのようなことはなく(苦笑)
以下にあげるような欠点も感じた。
1.ロッドが非常にきれいなパラボリックアクションであるため、魚がかかったときは良いのだが、藻がかかってロッドで切るときは、切りにくい。
これは通常のメバルロッドは、繊細なバットとしっかりしたバットを持っている。このため、ロッドを曲げていってバットセクションに入ると、急にガシっとした堅さとなり、そこを使えば魚も一気に引き抜けるし、藻もぶっちぎれるのだが、今回作ったロッドでは引っ張れば引っ張るほど竿が曲がっていくため、ちょっとしっかりした藻がかかると、すぐにロッドをまっすぐにして引っ張らなければならない。
メバルが表層、中層に浮いているときはほぼ問題ないのであるが、底べたで狙うときは少々面倒だった。
2.細身のグリップとあいまって、非常に軽く持つことができ、感度に優れていたのは良いのだが、それが逆に少しナーバスに感じることもあった。
普段からリトリーブのときはロッドをほとんどにぎらずに、手に引っ掛けているだけ、くらい軽く持っているのだが、さらにロッド自体も非常に軽いため、ティップがぶれてしまうことがあった。
まあ、総体的には非常に気に入っている。
本音を言えば、この竿のバットにもう少しパワーを持たせられれば(ブランクを厚くするか、テーパーを変える)私の理想どおりとなりそうなのだが、これ以上は私では対応不可なので我慢するしかないだろう。
今後いずれかは、フロートリグ用のロングロッドも作りたいところだが、これは先立つものの問題でもう少々先になりそうである(苦笑)
もう少しパーツ類(グリップ、ガイド)が安くなればなあ...(笑)
それと、私観だがメバル用ロッドなどは、繊細なティップとしっかりしたバットが必要と考えるが、そのようなロッドでは並継(逆並継ではなく先が細いもの)は非常に有効と考えるが、どうだろうか?
Posted by Shimo at 09:30│Comments(0)
│道具記
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