2009年04月14日
昔憧れた・・・3

先の週末は、平日ばたバタしていて疲れがたまっていたのと、今週にかけての急ぎの宿題を出されていたため、釣りをお休みしていた。
というわけで...忘れた頃にやってくる”あの頃憧れた♪”シリーズ第3弾である。
今回紹介するのは シェークスピア プレジデント 1981 である。
前の2品同様、その昔、今からではもうはるかなる昔、恋焦がれたリールである。
その昔、まだ地元の近くの、そして全ての水域で、バスがパカパカ釣れる事を知らなかった頃、ルアーで狙うといったら雷魚だった。今から30年ほど前、中学生の頃のことである。
つまりバス釣りは、少々遠くまで行かなければならない釣りだったにも関わらず、雷魚=トップウォーターだったため、当時の名著? 別冊フィッシング Top Water Bass Fishing というバスの道具ばかりが載っている薄っぺらい本を、擦り切れるほど見ていた。
その中には、田舎の中学生では影も形も見たことがないような道具達がたくさん載っていた様に思う。
そしてその中の真っ赤なアブにも惹かれたけれど、その他にも直線的な星形ドラグが素敵なフルーガーや、今回紹介する鷲が睨みを聞かせている、いかにもアメリカンなシェークスピアにも惹かれていた。
特にその記事中には、”中身はフルーガーと同じだが、こちらの方が回転が良く高級機である”というようなコメントが書かれていたような気がする。
そもそも私は、”この一言!”に非常に弱い性質なので(苦笑)、そのときより気になる一品になってしまったのである(笑)
もちろん前述のアブ同様、その当時の私では、微塵も買う術はもたなかったし、また、現物に出会える機会もまったくなかったので、しばらくの間、そのまま忘れ去っていた。
そのまま時は流れて...
ネットオークションが盛んになって、初めのうちは”安く買える”ことが最大のメリットだったのだが、その後”探し物が見つかる”という点も活用し始めた。
で、入手したのがこの一台である。
私は完璧を求めるコレクターではないので、当時の新品価格ほども(それ以上?)お金を払ってまで上物にこだわる気はない。
しかし、そこそこ昔のもののため、それなりの値段にはなるのだが、それはそれで良いと思う。
それでも、それなりのもの一台と、イマイチそうなものを部品とり用に入手した。
当時のリールには、ベイト、スピニングに関わらず、バネが多用されているため、使用しているうちに折れることが多いためである。

リールの側面である。
昔憧れた鷲くんは、あいかわらず威勢よく羽ばたいているが、昨今のアメリカの不景気な話と重ね合わせると、少々さびしさを感じないこともない。
当時よく見られた、アメリカン?中華風?唐草模様もイケているし、なんとなく重厚感のある黒もよい。
そして最大の特徴である卵型、当時の本には気取って”エッグシェイプ”と書かれていたが、は言うに及ばず♪である(笑)
このタイプのシェークスピアのプレジデントというモデルは、その後中身はそのままにブルーグレー色のモデルもあるのだが、なぜか私の興味は黒のみである。それは惹かれる発端となったのが黒モデルだったせいだろう。
また、プレジデントの次のモデルであるシグマでは、卵型デザインは継承されたものの、鷲もどっかに飛び去ってしまっていなくなり、ノスタルジー感あふれる唐草模様もなくなってしまい、魅力もまったくなくなってしまった。
やはり”粋”や”あじ”というのは、性能と関係ない部分も大事なのだと思うのである。
この夏のナマズ釣りでは少々活躍してもらおうと楽しみにしている♪
Posted by Shimo at 16:43│Comments(0)
│道具記
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