シマノ(SHIMANO) パワーエアロ プロサーフ 極太仕様
私の持っているのは、これよりも一つ古い型のパワーエアロである。
しかし、中身はほぼ同じで、細かいところが少しずつ違うだけで、基本的な使い方に違いはない。
このリールの特筆すべきは、”ツインドラグ”という機構だ。
ぶっこみ釣りで置き竿にしてあたりを待つ場合、よっぽどラインを出したくない(根に持ち込まれる)場合を除いて、ドラグを緩めて待つことと思う。
その時、餌を替える、もしくはアタリがあったときなどに、一度ドラグを締めこんでから、巻き始めないと、ドラグが滑って負けないのである。
それは、やってできないことではないけれど、実際の現場では中々手間がかかることである。
その手間を軽減したのが、シマノのツインドラグであり、ダイワのクイックドラグであろう。
私は、ダイワのクイックドラグ(品名にQDとついている機種)は、使ったことがないため、この先は、シマノツインドラグについて書き進める。
ツインドラグは、ドラグを締め付けるドラグつまみが、二重構造になっており、実際にドラグを調製するつまみと、簡単に締めたり緩めたりができるつまみとがある。
通常のドラグ調節をした後、外側のつまみ約半回転緩めるだけで、最大に緩んだ状態、逆に締めるとあらかじめ設定したドラグ値まで一気に締めることができる。
以前からカタログ、雑誌などでその存在は知っていたものの、実際に使ってみると、おそるべく使い勝手のよい機構である。
おまけに、ドラグが最も緩んだ状態で、魚に引っぱっていかれると、クリック音が鳴り渡って、一気にソノ気が盛り上がるのだ(笑)
もしも、投げ釣りで置き竿にすることがある、多い方は、ぜひ一度使ってみることをお勧めする一品である。
ただし、欠点もある。
それは重さである。カタログデータでも600g後半もある。
これは、私の今年からの投げリールの主力機であるテクニウムMgに比べ、1.5倍以上の重さである。
まあ、狙う魚が違うのだから、ある程度は仕方がないと思うのだけれど...それにしても少し重過ぎるように思うのは私だけだろうか...(苦笑)
まあ、総合的にみると、やはりお勧めの一品である。