あの日憧れた...

Shimo

2008年08月19日 09:56

今週もまた釣りに行かなかったため、書く事がない。

そこで、延々と道具のことでも書こうと思う。
このネタは、結構たくさんなあるので、今後折りあるごとに書いていこうと思う。

さて、私は釣り道具が好きである。
といっても、いわいるコレクターではないため、世の中でレアものと言われるもの、限定版などを血眼になって探すようなことはない。
それよりも、昔憧れていたが、何らかの事情により(ほとんどは購入資金不足であるが)、手にすることができなかったものを、今になって入手しているのである。
そのようなわけで、本格的なコレクターの方が読んでも退屈な内容になると思うのだが、誰しもが似たような思いを持ったことがあると思う(笑)

その第一弾は、ダイワ ミリオネア5000 である。
ことの始まりは、今から30年と少し前にさかのぼる。
当時小学生だった私は、その当時より釣りが好きで、よく近所に行っていたのだが、その頃親に”ルアー釣り入門(小学館刊)”と言う本を買ってもらった。
その中に”ベイトキャスティングリールは投げるが少々難しくて、テクニックがいる”というような記述があった。
その頃は、ただ単に欲しいと思っただけだったのだが、その後引越しをして、たまたま近所に結構大きな釣具屋のショーケースの中に並べられていた、数々のベイトリールを実際に目の当たりにしたときに、一気に欲しくなってしまった。
その時私は小学6年生、先の本を読んでからすでに2年が経っていた。

その当時のラインナップとして、ABUは別格として、ダイワがファントムSM-20、シマノがバンタムシリーズをそろえており、その隅っこにミリオネア5000,6000が控えめに並べられていた。
価格は、ファントム、バンタムが¥12000前後、ミリオネアが¥6000ちょっとだったと思う。
ところが小学生の私ときたら、月の小遣いが¥500くらい、まさしくそれらのリールは天文学的な価格に思えた。
それにもかかわらず、である、貯金やらなんやらを総動員して、親を説得して、その棚に並んでいたリールの中で、もっとも安価なミリオネア5000を購入したのである!
そして意気揚々と帰宅して、箱をあけて眺めながら、ご機嫌至極の気分に浸っていたのだが...
それを近くでじ~っとみていた親が、おもむろに、やっぱり小学生の持ち物としてはふさわしくない、お店に返してきなさい!との無情なお達しとともに、親に手を引かれ、泣く泣く店に返しに行かされたのである。

なにしろ、その当時家族で釣りに行くといえば、釣具店の店頭でワゴンに入って売られている¥1000前後のリールを使っていたので、その親の目からしても¥6000超という価格は奇異に思えたに違いない。

その後の私は、何か欲しいものがあると、ただ黙ってお金をため続け、親にも誰にも黙ってこっそり買いに行く、というふうになっていったのであるが(苦笑)

まあ、そのようなわけでこのミリオネア5000というリール、私にとっては思いが募って、ようやく手に入れたと思ったら、その指の間をすり抜けていったような、まるで苦い初恋の思い出のようなリールなのである(笑)

しかし、思い出とはえてしてかなり大幅に美化されるもので...
リール自体としては、現在のリールとは比べるべくもなく、さらに古いリールの中でも、ダイワのそれまでの機種のように、外観も中身もABUに追いつけ、でやっていたものでもなく、また後に別の機種で思い知らされるブロンズベアリングの性能の悪さなど、決してよいとはいえないものだが、それでも前述のような理由で非常に強い思い入れのあるリールで、現在2台もあるのである(笑)




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