寒くなった。
いきなり真冬である。
つい2,3日前までは、昼間は20℃を越えていたというのに、今朝はいきなり初霜である。
といっても、車の屋根だけであるが。
さて、寒くなってくればなったでいろいろな釣りモノがあるものだが、中でも身近さ、手堅さで、メバルを外すことはできないだろう。
かくいう私も、ルアーによるメバル釣りをするのだが、冬の夜、ということもあり、やはり寒いのである。
いくら指先しか出ていないグローブをはめているとはいえ、リールシートに金属などが使われているリールシートなどは、その配慮のなさ(笑)に辟易してしまうのである。
そこで私は考えた。
指先すらもあいていないグローブを使用できれば、さぞやあったかいに違いない!
と、そのように大胆な(?)発想の元、古びた記憶を掘り起こし、買ってみたのがこのリールである。
このリール、80年代半ばにダイワさんより出てきて、その後いつまで売られていたのかは定かではないが、気がついたらなくなっていた。
ようは昔のルアーのマニュアル本には必ず出ていたクローズドフェイスリールの下向き版で、レバーを引いてはなすとラインが出るというものである。
つまり、投げるという一連の動作の中で、一切ラインに触れずに投げられるのだ!
このリールは発売当時、初心者向けとの触れ込みで売られていたのと、なんといってもすでに20年ほど前のリールであるため、買ったリールも当然中古、しかしながらおそらく数回使用しただけで、長い間しまいこまれていたようだった。
そこで、まず全部ばらして様子を見てみると、案の定新品当時のグリスが残っており、特に偏磨耗したような箇所もない。
ただ、隅っこに少々砂粒がついている。
おそらく買ってすぐに何回か使って、しかも地面に置きまくって、そのまましまいこまれていたと推測される。
そこで、全部バラして主な部品を洗剤(マイペット)と歯ブラシで洗い、残りの部品はキレイに吹き上げて、さらにギア周りはオイルで洗い、組みなおしたところ、そこそこスムースに回るようになった。
もともと、初心者向け・廉価版リールのため、周りはスムースなほうではない(ここがネックなのだが)のだが、それでもこのリールにしては回るようになったので、よしとしよう。
構成部品を見ると、スプール、ピン、スプリングなど、海で使用するには耐久性、防錆性に問題がありそうなものもあるが、まあ、そこは愛嬌で、使用後のメンテナンスで乗り切ろうと思う。
実際の釣りでは、ルアーに掛かった藻などをはずため、まったく手袋を脱がないわけにはいかないだろうが、それでもずいぶんとマシになるはず?である(笑)
【追記】
これを書いた後、このリールのことを調べてみると...すでに製造はされていないようだが、未だに新品で買えるらしい。
ということは、私が今回買ったのもそんなに古い品物ではなかったのかもしれない。
ちなみ値段は¥2千代後半といったところで、ダイワさんのHPによると、パーツは一部終売になっているが、買える物もあるようである。
結構楽しいリールだとは思うのだが、もう少しハイスペックなモノも作ってくれないものだろうか?(例えばベアリングたくさんで、回転もシルキーなヤツ!?笑)
ダイワ(Daiwa) カーボストライカーST-20